冬直前の毎年恒例、滑走面のベースづくりは大変だけど、
シーズン中を満喫するために欠かせない作業です。
滑走面(ソール)のベースづくり、してますか。
いまからでも遅くないです。
まぁ、まぁ……面倒くさい気持ちは分かりますが。
そう言わずに。
驚くほどソールが綺麗な状態で板も長持ちしますし。
滑走面を育てましょう!!!!
スノーボードを趣味としてやってきた一人の人間が、毎年冬にせっせとWAXを塗ることについて、
あらためて考えてみようと思います。
スノーボード滑走面(ソール)にワックス
新しい板にも、数シーズン使っている板にもワックスを塗ります。
- ベースワックス
- 滑走ワックス
- 滑走後の汚れ取りもワックス
この3種類があるということだけ知っておいて損はありません。
ワックスを塗ろう
ベースワックスをきちんと塗っていることが、シーズン突入の条件。
と思って冬を迎えるようにしています。
少し面倒とは思いますが、厳格に厳密にやらず、
ほどほどに、気楽に作業しています。
20代のスノーボード全盛期(自分的に)、ワックスの講習会に参加しました。
そこで、
ワックスの知識や、塗り方を教わりました。
あの時から20数年?経過していますが、
基本的な作業が時代によって変化しているということは無いので、
いまでも同じ手順で『塗る・剥がす』の作業をしています。
私が使っているのは固形のパラフィンワックスです。
ホットワックスといって、アイロンを使ってワックスを溶かして板に塗ります。
ベースワックスも滑走ワックスも、温度帯によって種類が分かれていることが多いです。
ベースとして3種類を塗っています。
①0度以上の温度帯のワックス
②0度以下が含まれる温度帯のワックス
③マイナス10度以下の温度帯のワックス
私の手順としては、まずは、板一枚の状態にします。
ビンディングを外した状態です。
<滑走面が汚れていない:新品の板の場合:シーズン前>
・プラスの温度帯のワックスを塗る→剥がす→塗る→剥がす→塗る→剥がす
・マイナスの温度帯のワックスを塗る→剥がす→塗る→剥がす→塗る→剥がす
・マイナス10度以下の温度帯のワックスを塗る→剥がす→塗る→剥がす→塗る→剥がす
です。
はい・・・ここで、嫌になった人。いますよね……。
救済措置は…
目次『ホットワックスからの解放』へ飛んでください。
嫌にならなかった人は、
今後の自分の滑りのために、板のために。
読み進めてください。
<滑走面が汚れている:滑走後の板の場合>
滑走面が汚れたまま、翌シーズンに持ち込むというはNG
なので、これは、ありえない設定ですが、滑走面が汚れているならベースワックスを塗りこむ前に、必ず滑走面の掃除をします。
方法は2つ。
・専用クリーナーを使う
・WAXを塗って剥がす→これで汚れが取れます
<シーズン中:滑走ワックスを塗ります>
滑ったら基本的には滑走面は汚れています。
真っ白な雪を滑っているようでいて、
その上に見えない埃やゴミがある……。
滑走面の汚れを除く&滑走WAXとして効率的なのは。
①滑走ワックスを塗る前にベースワックスを塗る→時間をおかず剥がす
②滑走ワックスを塗る→剥がす
です。
塗って剥がすを繰り返す
ワックス作業するときの台を保管・広げるスペースがあれば、
作業台はとても便利なんですけど。
マンション暮らしや、家のスペースに限りがある場合は、
床に置いたり、小さな台の上で塗るしかない。
私は、床に板を置いて塗る派。
ワックスを塗るのに不憫な体勢になります。ほんとに。
ここでは、作業台については触れません。
塗る・剥がす道具について触れます。
ホットワックスに必要な道具
ワックスメーカー各社がワックス一式セットを出していることがあります。
ホットワックスはハードルが高い。
という場合、一式セットのを1つ持っているだけでも良いと思います。
ガリウム:ジェネラルペースト/ミニクリーナー/ペーパー/ミニコルク/ケース/ミニナイロンブラシ
私が普段使っているのは
<塗る>
・アイロン
・ワックスペーパー(滑走面に直接アイロンを当てないため)
・固形ワックス(温度帯ごとに)
<剥がす>
・スクレーパー
<仕上げ>
・ナイロンブラシ/馬毛ブラシ
・ファイバーテックス(細かいカスを取る&静電気防止)
ワックスを塗るために、これだけの道具が必要です。
塗る、剥がすの作業時間を考えると、私の場合。
適当に?適度に?作業するとして。
・塗る=5分
・剥がす&仕上げ=10分
※塗った後に、ワックスを冷やす時間が必要なので、トータル15分ではないですが。
滑走ワックスは滑りに行く直前に
さあ週末は滑りに行きましょう。
という段階で滑走ワックスを塗ります。
だいたいの予想気温で、塗るワックスを決めます。
温度帯が大きくずれていると……
・滑走中に不意にブレーキがかかり危ない
下手したら、最悪逆エッジ=痛いし危ない
・パウダーゾーンを滑ったら、
雪がソール面に吸い付いたままになる。
次に滑るときの妨げ
ワックスの温度選びは、少し難しいところではあります。
感覚的なものや、ゲレンデ環境(時期による雪質の違い)を知っていることも必要かなとも思いますし。
オールラウンドのワックスが手に入ったら、
それを使うのがストレス少ないです。
フッ素は必要か否か
私は、フッ素入りワックスをずっと使ってきました。
特に滑走ワックスにフッ素入りは普通と考えていました。
ところが、最近では、このフッ素が環境によろしくないという話もあり。
大会でもフッ素入りを使わない傾向があります。
今後のことを考えると、
新しく買うなら
フッ素入りではないもの
を買っておくのが良いかなと思います。
ホットワックスからの解放
液体ワックスというのがあります。
私自身、液体ワックスに移行したいのですが。
固形ワックスがまだ手元に残っている以上、踏みとどまっています。
固形ワックスは、塗る→剥がすの「剥がす」ときに、
ゴミが出ます。
パラフィンワックスの削りカスです。
剥がす作業と、削りカスを集めて捨てる手間。
液体ワックスはこれらのストレスがない。
ベースは固形ワックスで。というパターンもあるようですが、
滑走ワックスが液体になるだけでも、
かなりの時間短縮・手間軽減です。
現状は、数が少ないというか、メーカー自体も種類も選択肢が少ないです。
まだまだ固形ワックスが多い。
今後の液体ワックスの進化と一般市場化に期待したいです!
液体ワックスだけで良い、というのもあるので、
ホットワックスの塗る→剥がすに辟易しているなら、
そういうのを選択するといいと思います。
↓↓参考までに
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ワックスは滑りの自由にもつながる
ワックスをきちんと塗るということは、
雪面に接した板が何のストレスもなく滑る。
ということです。
それは、技術向上にもつながります。
と、私個人はそれを感じている素人の一人です。
ワックスに手を抜くよりも、
少し手をかけて、
スノーボードの上達にも繋げ、
スノーボードを楽しみたいですね!